僕とサイベリアン② ~ネコアレルギーの僕がネコを飼いました~

ネコに興味がなかったから
「ネコアレルギー」の存在に気づき、少し凹んだ僕だったが、にわかには信じきれていなかった。
確定的な出来事があっても
- 次は大丈夫
- 体調が悪いだけだ
- ホコリだろう
- だって昔から鼻炎だもの
など様々な理由をつけて「確定」を先延ばしにしていた。
それは、「ネコに興味がさらさらなかった」から。
とてつもなく「ネコに興味がなかった」から。
1度かわいいネコに出会ったからといって
『飼いたいなあ・・・』と心が揺らぐことはなかった。
それは、「ネコに興味がさらさらなかった」から。
とてつもなく「ネコに興味がなかった」から。
ペットショップに行っても「犬コーナー」しか行かない。
どんなにかわいいネコがいたとしても見向きもしない。
ネコという存在を「かわいい」という対象から完全に外していた。
それは、「ネコに興味がさらさらなかった」から。
とてつもなく「ネコに興味がなかった」から。
そんな、ネコに対してなんの感情もないまま
自分がネコアレルギーであることを忘れたまま
数年が経過した。
父親がネコを連れて帰ってきた
ある日突然、父親が実家にネコを連れて帰ってきた。
僕の父は実家には居ない。
サラリーマンで東海の方に単身赴任しており月に1度実家に帰ってくる。
全くネコとは関係ないが、僕の家族は
およそ、月に1度全員集まる。
誕生日会という名目で全員が集まる。
父、母、兄家族(5名)、弟、僕、嫁
総勢10名。
誕生月が重なる時は合同誕生日会を開催するが、およそ、毎月実家に集合している。
その誕生日会の時に
父が「子ネコ」を連れて帰ってきた。
エキゾチックショートヘアという
顔の潰れた「ブサ・カワイイ」ネコだ。
オスとメスを1匹ずつ連れて帰ってきた。
僕の「第一印象」は
「オスの方は男前」
「メスの方はブサイク」だった。
エキゾチック業界では評価は「逆」になるそうなので
「オスの方はブサイク」
「メスの方は美人」となるようだ。
祝!?初・ネコとカラむ
僕はネコには興味ないが、生き物はスキだ。
それが「子供」となったら、居ても立ってもいられない。
自分が「ネコアレルギー」だということを忘れ、貪欲にネコに触りに行った。
ゲージのそばまで行くと
生まれて初めて聞いた音?声?
「ゴロゴロゴロ・・・」
なんの音だ?
ネコから出ているような気がする。声?
初めて聞く音?声?に恐怖が湧いてきた。
昔のトラウマ
「急にダッシュ」&「急に飛びかかる」がよみがえる。
嫁はテンションが上がる。
恐ろしく上がる。
僕は一歩下がる。
恐ろしく下がる。
ケージに恐る恐る「指」を入れてみた。
すると
「ペロ・ペロ・ペロ・ペロ・ペロ・ペロ・ペロ・・・」
その時に改めて「ネコも甘えてくる」ことを再認識した。
「ゴロゴロ」の音も大きくなる。
すると指に体を「スリスリスリ・・・・」
ケージのロックを解除して、
扉を開放!
両腕を大きく広げて待ち構える僕。
飛び出すネコ。
腕をすり抜けていくネコ・・・
シーン・・・
無邪気に走り回るネコ。
一瞬の期待を心に秘め、ケージを開放!!
両腕を大きく広げて待ち構える僕。
飛び出すネコ。
腕をすり抜けていくネコ・・・
シーン・・・
デジャブ!?
無邪気に走り回るネコ(2匹に増量)
『なっ。言ったやろ!?』と僕
『まーネコはこんなもんやね』と嫁。
すぐに僕の体に異常が見えてきた。
「第6感」
かっこよく言うと「シックスセンス」が反応してきた。
『やっぱりか・・・・』
次の日僕は地獄をみた。
続く