サイベリアンとお風呂について 知っておくべきこと⑤つのポイント!!

◆サイベリアンとお風呂に関する⑤つのポイント!!
愛ネコと一緒にお風呂に入るのは飼い主にとって「最高の夢」ですよね。たしかに一緒に入ることができれば楽しいですが、はたして本当にお風呂にいれてもよいのでしょうか?
お風呂に入る時に「どのような工夫が必要」なのか、「どのようなことに注意すべき」なのかをご説明します!
ポイント① サイベリアンは水が嫌い!?
夏の暑い時など、サイベリアンはお風呂場のタイルの上で寝ていたりすることがありますが、水がかかると逃げて行きます。一般的に、ネコは水に濡れることが嫌いです。
ネコの「先祖がリビアの砂漠に住んでいた頃の名残」だという説があります。昼が暑くて夜の寒い砂漠地方では、体が濡れると体温が奪われて命を失う危険があったということです。
あともう一つ、ネコの毛は犬の毛と違って、油分が少なくて濡れるとぺったり体に貼りついてしまいます。犬のように体をぶるぶる震わせても、思うように水分を飛ばすことが出来ないのです。油分が少ないため、水を弾く力が弱いということです。
ポイント② サイベリアンはキレイ好き
サイベリアンを抱き上げて匂いを嗅いでみてください。サイベリアンは体臭の少ない動物です。何故ならば、サイベリアンは獲物を捕獲する時は待ち伏せて狙う動物だった為、体臭があっては気付かれてしまうからです。
完全室内飼いのサイベリアンは土で汚れることもないし、毛も、なめらかなはずです。長毛のサイベリアンの場合はブラッシングが必要ですが、基本的にネコは舐めて毛づくろいをします。自分で舐めて綺麗にすることを、セルフグルーミングと言いますが、これによってサイベリアンの身体は常に清潔に保たれているわけです。
ポイント③ 嫌がるサイベリアンはお風呂に入れなくていい!?
小さい時にサイベリアンを無理やりお風呂に入れると、それがトラウマになったり、強いストレスになって体調を崩したりすることもあります。何より一番心配なのは、飼い主との間の信頼関係が崩れることです。人間嫌いになってしまうこともあるようです。
「生涯一度もお風呂に入らなくても、キレイなサイベリアンはたくさんいます」。お風呂に入ってシャンプーしないと死んでしまうサイベリアンはいません。
逆に、嫌がるのを無理矢理させる方が寿命を短くしてしまいそうです。
私がシャンプーが必要だと思う時は、
- 去勢や避妊をしていないネコの肛門周りについたオシッコの匂いが強烈過ぎる
- 屋外と屋内を行き来してる為に汚れが気になる。
といった所でしょうか。
ポイント④ それでもサイベリアンをお風呂に入れる場合
お風呂に入れなくてもサイベリアンは清潔を保てる動物ですが、例えば
- 身体に何かがかかってしまった
- 発情期の臭いがどうしても気になる
- 目に見えるネコが汚れ
などなど、どうしてもお風呂に入れたい場合があるかもしれません。そういう時でも、下記のような下準備は必要です。
お風呂に入れる前の下準備
- 爪は切っておく
もし暴れて引っかかれても怪我を最小限に抑える為に必ず爪を切っておいてください。 - タオル(吸水性の高い物)を数枚用意しておく
シャンプーしたら直ぐに拭けるように広げて置いておきます。 - お湯の温度は人肌程度で、
シャンプーしたら直ぐに拭けるように広げて置いておきます。 - ネコ用シャンプーを用意しておく
人間のシャンプーを使うと油分を取ってしまって、毛がごわごわに艶がなくなってしまいます。シャンプー自体、サイベリアンの身体の油分を取って、皮膚のバリアー機能を衰えさせ、皮膚病になる可能性もあります。 - 耳に水が入らないように注意
サイベリアンの耳は、複雑な構造になっているので注意してください。
お風呂の後は、何度もタオルで水分を拭き取って、暖かい部屋で自然乾燥させましょう。ドライヤーを怖がらないサイベリアンなら、弱くして使うのもいいかもしれません。
ポイント⑤ どうしても嫌がる場合
お風呂に入れるのは、すっぱりと諦めましょう!それでも、どうしてもキレイにしたい場合は
- 「タオル」をお湯で絞り、汚れている場所を拭く
後はサイベリアンがセルフグルーミングをしますので、それで十分です。 - ペットの体を拭いてあげる「ウエットシート」を使う
- 水を使わない「ドライシャンプー」を使う
サイベリアンが全身を舐めることも考えて、安全なものを選ぶようにしてください。ドライシャンプーの説明もよく読んで使用してください。 - 「プロのトリマー」や「ペットサロン」、「動物病院」に連れて行く
飼い主さんとサイベリアンとの快適な生活のためにも、上記を検討してみてください。
まとめ
サイベリアンを入浴させるのは、他の種類のネコよりも簡単かもしれません。稀に「風呂ネコ」ちゃんのようにお風呂大好きな子も居ますが、私が知っている限り嫌がる子のほうが多く、とにかく逃げ出そうと爪を出して暴れまわることもあります。特に湯船に一緒に浸かってくれる子はごく僅かかもしれません。
しかし、ネコ本来の習性を考えれば「命に危険が迫っている」ような状態なので、仕方のないことでもありますよね。
日々の「ブラッシング」や「ドライシャンプー」を取り入れるなどの方法で、なるべくサイベリアンに負担を掛けない方法を選んであげてください!