サイベリアンの鳴き声で気持ちがわかる!その理由と種類別の心理について

サイベリアンが鳴き声を出す理由と種類
サイベリアンは鳴き声を出しコミュニケーションを取ります。
では、サイベリアンが鳴き声を出す意味や気持ちとは、
いったいどのようなものなのでしょうか。
実は、サイベリアンの鳴き声から気持ちを理解するためには
大きなポイントが2つあります。
①相手に呼びかけるサイベリアンの鳴き声
(例)ニャオ、ニャー、ニャッ、ゴロゴロ、ンー
- 相手への呼びかけや要求
- 安心感や満足感が高い
という気持ちを伝えるときに使うサイベリアンの鳴き声です。
これはネコが飼い主さんや親ネコ・兄弟ネコに対してよく出す鳴き声と言えます。
基本的にサイベリアンの「声のトーンが高くなる」のが特徴です。
②相手を遠ざけようとするサイベリアンの鳴き声
(例)シャーッ、シューッ、ミャ~オ~、ギャアア~
- サイベリアンの縄張りが荒らされそうになったとき
- 敵対視するサイベリアンや危険と遭遇したとき
などに出す鳴き声です。
一般的には「警戒」や「怒り」などの強気なサイベリアンの気持ちと捉えられがちですが、
恐怖などの弱気な気持ちからくるサイベリアンの鳴き声でもあります。
基本的に声のトーンが低くなるのが特徴です。
気持ち別・サイベリアンの鳴き声の種類
サイベリアンの鳴き声はその種類によって気持ちが異なります。
声が「高い」・「低い」によって、
「甘えている」・「警戒している」のか、
ある程度は読みとることができます。
かわいいネコの鳴き声もありますが、
「威嚇している時の声」や「不安に感じているときの声」も
知っておいて損はありません。
ここでは、「サイベリアンが鳴き声を出す意味」から、
「サイベリアンの鳴き声の種類」を気持ち別に紹介します。
高い鳴き声で鳴く
(例)「ニャーン」や「ゴロゴロ」「ゴロニャーン」
- ネコが撫でて欲しい
- 遊んで欲しい
- 構ってもらいたい
サイベリアンが高い鳴き声でというときは、甘え鳴きです。
また、
「ゴロゴロゴロゴロ」や「ぐるぐるー」と
喉を鳴らして鳴く時も「甘え」ですが、
不安な時もこの鳴き声を出すそうです。
弾むような鳴き声で鳴く
(例)「ニャニャッ」
- とても嬉しい気持ちのとき
- 要求に対して期待通りのことが起こったとき
などに「弾むような感じで出る鳴き声」です。
「わーい」「やった~」「待ってました!」
といった気持ちや心理をサイベリアンは抱いているでしょう。
待ちに待った「大好きなごはんが出てきたとき」などに
このように鳴くことがあります。
サイレントミャウ
(例)「サイレントミャウ(ニャー)」
- 甘えMAXな気持ち
を表している極上鳴きです。
「サイレントミャウ」というサイベリアンの鳴き声は、
人に聞き取れない高音周波数で鳴いている声です。
この鳴き声を人で例えるなら、
嬉しすぎて「声にならない状態」なのかもしれません。
また、サイベリアンがサイレントミャウを連続で出す場合は、
「疲れて眠い」と感じていることがあります。
聞こえるか聞こえないか位の音量でかすれ声を連発している時は、
サイベリアンの気持ちを考慮して「そっと落ち着かせておく」のが良いでしょう。
短い鳴き声で鳴く
(例)「ニャッニャッニャッ~」
- 不安な気持ち
を感じているときのサイベリアンの鳴き声です。
これは、「来たよー」という挨拶鳴きをしている場合と、
「ここはどこ?」
「何するの!?」
「え?なになに!?」と、
不安でプチパニックな場合がある様です。
サイベリアンがこの鳴き声を出しているときは、
不安を和らげてあげましょう。
長めの鳴き声で鳴く
(例)「ニャッッナナナナッ」や「ケケッカカカカッ」
- 獲物を見付けて「気を引こう」と真似をする
- 人で言う「挑発」をしたりする
に似ているサイベリアンの鳴き声です。
サイベリアンが「窓の外を眺めながら良く出す鳴き声」かと思います。
*うち愛猫である「ちんぺー(♂)」は
小鳥を見つけると「ケケッカカカカッ」と鳴きます。
大きな鳴き声で鳴く
(例)「ニャーオー」「ナーオー」
- 異性(オス・メス)を求めている
に発する鳴き声です。
サイベリアンが
- 魅力的な異性はいないかな
- 素敵な異性に出会いたい
などの気持ちを抱いています。
私たちには、その鳴き声からオスネコなのか、
メスネコなのかの判断はできませんが、
ネコ同士ではこの鳴き声から違いが分かるようです。
唸り声で鳴く
(例)「シャーッ!ウゥゥーー…」
- 不安を感じて攻撃的な気持ち
- サイベリアンが怒っている状態
出す鳴き声です。
要は、サイベリアンが威嚇をしている状態になります。
実はこのサイベリアンの唸り声は、
蛇の鳴き真似なのだそうです。
「シャーッ」とサイベリアンが鳴くだけならまだ理性がありますが、
「ウゥゥーっ」とという鳴き声が付くと、
「ネコパンチ」が飛んできたり、
「噛みつかれたり」する可能性が高いです。
とても低く短い鳴き声「ヴァッ」
(例)「ヴァッ」
- 相手に対する警告心
を示しています。
普段は聞くことのない「とても低い鳴き声」なのが特徴です。
サイベリアンが
- 自分の縄張りへの侵入者を見つけたとき
- 身の危険を感じた時
に出す鳴き声だといわれています。
この鳴き声を出しているサイベリアンをあまり刺激しないようにしましょう。
唐突に鳴く
(例)「ギャッ!」
- 痛いと感じているとき
の鳴き声になります。
「しっぽを踏まれた時」や、
「ネコ同士のケンカの時」に聞く鳴き声です。
また、サイベリアンが「ギャッ!」と鳴き声を出す時は、
何か獲物を見つけて興奮しているときでもあります。
ですからとても興奮している状態ともいえます。
「みーつけた!」「よしやるぞ~」など
獲物に飛び掛かるチャンスを狙っています。
サイベリアンは何かを要求している時によく鳴き声を出す
気持ち別にサイベリアンの鳴き声を紹介しましたが、
外ネコも家ネコも鳴き声を出す時は、
基本的に「要求鳴き」です。
- 母ネコや飼い主を呼ぶ
- 甘え・不安
- 発情・求愛
- 警告・警戒
- 病気・怪我
- ストレス
- 迷子
良い事も悪い事も含めて、
サイベリアンが鳴き声をよく出す時は何かを求めていることが多いです。
しっかりとサイベリアンの鳴き声に耳を傾けて気持ちを理解してあげてください。
サイベリアンの鳴き声がうるさい時の対処法
サイベリアンが鳴く時、
うるさいと感じることもあるかと思います。
サイベリアンは要求しているときに鳴きますので、
サイベリアンが「求めている事が叶えば、
鳴き止むことが多い」です。
- 寝る前に遊んであげる
- ブラッシングをしてあげる
- 餌を食べさせる
- トイレを片付ける
1つずつサイベリアンの要求を解消する方法を試して見てください。
「不安」や「ストレス」からくるサイベリアンの鳴き声は、
サイベリアンが落ち着ける場所を確保して、
抱っこをしてあげると変わるかもしれません。
ただし、わがままなサイベリアンの要求鳴きには注意が必要です。
一度要求が叶ったら、
味を占めて要求することが日常化してしまうかもしれません。
注意したいサイベリアンの鳴き声
サイベリアンの鳴き声で注意したいのは、
- 悲鳴を上げるように鳴く
- 何もしていないのに急に唸る
主にこの2つの鳴き声です。
◆サイベリアンがトイレ中に悲鳴を上げて痛そうに鳴く場合
→排せつ中に痛みを感じている場合が多く、
「泌尿器系の病気」に掛かっている可能性があります。
◆特に何もしていないのに急に唸り声をあげる場合
→もしかしたら体のどこかが痛いのかもしれません。
病気以外でも、怪我やヤケド等で痛みを感じている場合もあります。
サイベリアンがいつもと違う鳴き声で、
どことなく「辛そうな鳴き方」だなと思った時には、
- 「サイベリアンに怪我が無いか」
- 「ヤケドはしていないか」等、
外観から見える傷を探してみましょう。
サイベリアンの鳴き声「ゴロゴロ」に関する驚きの効果
サイベリアンが「安心しているとき」や「飼い主さんに甘えているとき」
よく聞かれる鳴き声が「ゴロゴロ」です。
これは、サイベリアンの
「喉の奥にある軟口蓋」と「やわらかい部分」が気持ちや心理に応じて動き、
音が出て鳴き声となっているのではないかと言われています。
他には、
- 「動脈の壁に血液が強く当たっている」
- 「静脈の血が胸部へ入るときに反響している」
など諸説あるようですが、
実際どのような仕組みで「あの音」が出ているのかわかっていないのが現状です。
とても謎が多いネコのゴロゴロという鳴き声ですが、
その驚くべきパワーについてちょっと触れてみたいと思います。
骨を強化する効果がある?
ネコのゴロゴロという鳴き声の振動数は20~50ヘルツです。
この振動は骨の密度を高め、
骨折などの治療に効果を発揮していることがアメリカのとある研究所の発表でわかっています。
ネコは元来、単独生活をする動物で、
骨折などのケガをすることは狩りに大きな支障を来し、
飢え死にする危険性を伴うことになります。
そのためゴロゴロという鳴き声で骨を強化し、
万が一に備えているのではないかと考えられているのです。
実際、人の医療の現場でも、
振動を与えることで骨折の早期治癒をはかるものがあります。
スポーツ選手などに施される超音波骨折治療と同じ原理を
ネコは体に備えているのです。
ちなみに、ネコのゴロゴロという鳴き声は、
呼吸困難を和らげる効果もあるという説があります。
「骨折」だけでなく「重い病気」や「ケガ」のときにもゴロゴロと鳴くことで、
自らを治療しているのではないかと言われています。
まとめ
今回挙げた鳴き声の他にも、
サイベリアンが鳴く場面は様々ですし、
鳴き方も様々です。
愛猫の鳴き声によく耳を傾けてみてください。
ご飯を食べながら、
「美味しい!うまいうま~い」や、
「おかえりぃー」など、
まるでお話をしてくれている様に聞こえる場面も発見できるかもしれませんよ!!