サイベリアンの子ネコと一緒に暮らしたい!!注意事項は!?

サイベリアンの子ネコの迎え方や育て方とは
ロシア産モフモフな大型ネコの「サイベリアン」。
大型ネコはあまり運動が得意ではない傾向があるのですが、サイベリアンは身体能力が高くジャンプがお得意です。
骨格が丈夫なので、子ネコの時から普通のネコとは動きが違う点が見られる事もあります。
そんなサイベリアンを子ネコから迎える場合は、以下のことに注意してあげてください。
サイベリアンの子ネコを飼う時の注意点
サイベリアンの子ネコを育てるにあたって、どのような点に注意が必要なのでしょうか?
- 完全室内飼いで、「温度管理」や「運動不足」に注意
- 先住ネコや犬がいる場合、最初は直接会わせずに子ネコが環境に慣れてから少しづつ会わせていく
- お迎えする時は「クレート」で連れて帰り、ご飯や新しい家、家族に徐々に慣れさせる
サイベリアンを育てる上で注意しなければならないことを詳しくご紹介します。
完全室内飼い
ネコを完全室内飼いするメリットは、第一に「長生きする」ということです。
屋外で暮らしていると、ネコ同士のケンカや交通事故、病気など、さまざまな危険にさらされます。
*野良ネコの平均寿命は3~5年と、飼育されているネコよりかなり短いです。
室内飼いの場合はそういった危険がないとともに、飼い主がネコの健康管理に気を配れて、少しの異変にも対処しやすいというところもポイントでしょう。
温度管理
サイベリアンは寒い地域のネコなので被毛が厚く、ダブル・トリプルコートになっています。ですから、夏の暑さに参ってしまう事がありますので充分注意が必要です。
外には出さず、完全室内飼いですと温度管理がしやすいので、サイベリアンにとってもそちらの方が良いでしょう。
運動させる
サイベリアンは活発で運動能力も高いネコ種ですので、適度に体を動かせる環境が必要です。
「高めのキャットタワー」や「遊び相手」がいるとより良いでしょう。
もし単頭飼いの場合は飼い主が遊び相手となりましょう。
水に気をつける
サイベリアンは水が平気で、野生の時は水に入って魚を取るようなネコです。
水槽に入った観賞魚は恰好の遊び道具となってしまう事がありますので、いたずらされないような工夫が必要です。
水は平気なくせに、シャワーの音を嫌がる事があります。音がしないように体に近づけたり、話しかけたりすると落ち着く場合があるようです。
抜け毛対策の為にもシャンプーが出来れば良いですが、どうしても嫌がる場合は無理にしなくても大丈夫です。
その代わり、飼い主がブラッシングを怠らないようにします。
ブラッシングをしないと、抜けた被毛がもわもわと部屋中に舞う事になります。まめに行いましょう。
お風呂や洗濯機に入ってしまう事での事故を防ぐため、ドアやフタはしっかりと閉めるようにしましょう。
サイベリアンの子ネコを飼う時の注意点(多頭飼いの場合)
サイベリアンは群れを作らず単独で行動することを好む動物なので、先住ネコとのトラブルが起きるケースも多いようです。
飼い主さんにとっても数が増えることで健康管理が大変になるので、お互いにストレスにならないよう、複数で飼う場合のポイントをご紹介します。
先住ネコに会わせる
他のペットにサイベリアンの子ネコを会わせる時は、威嚇する事もありますので驚かさないようにします。
最初はお互いのニオイがついたものを嗅がせるだけにします。
2~3日後に子ネコを部屋から出し、他の部屋を確認させるようにします。
*先住ネコを子ネコの部屋に入れてドアを閉めて、子ネコに1日数時間、他の部屋を確認させるようにします。
先住ネコの様子には注意を払いましょう。
最初に威嚇するのは自然な事ですが、日を追うごとに少なくなっていきます。
充分にネコ達が打ち解けたと思わない限り、彼らだけを残すのは止めましょう。
トイレは頭数に1つプラスして用意すると良いでしょう。
犬がいる場合
先住犬と会わせる場合はネコとは少し異なります。
最初の数日間は完全に隔離して過ごさせます。
犬が散歩で外に出るかクレートに入った時に、子ネコに家の中を確認させます。
子ネコが家の環境に慣れてリラックス出来るようになったら犬と会わせるようにします。
犬はリードを短くして、お座りか伏せをさせます。そして子ネコと会わせます。
もし犬が興奮せずに大人しくしており、子ネコも犬に興味を持っていたら、子ネコを犬に近づけます。
「構うな、そのままにしておけ」という意味のコマンドを犬が覚えていたら助けになるでしょう。
この時に注意したいのは、「犬が攻撃的になる事」や「子ネコが犬を引っ掻く事」です。
子ネコを見て「不思議に思う犬」と「脅威に感じる犬」がいます。また、本能的に小さな動物を獲物と思う犬もいます。
犬と子ネコを近づけて様子を見て、お互いに打ち解けたと思わない限り、犬と子ネコだけでいさせるのは避けましょう。
子ネコが逃げられるように赤ちゃん用のフェンスが役に立つ場合があります。
子ネコが通れるか飛び越えられるもので、犬が通れない、飛び越えられない大きさのものを用意すると良いでしょう。
また、子ネコの「トイレ」や「ご飯」は犬の手が届かない場所に用意するようにします。
感染症に注意する
多頭飼いの場合は「感染症」や「寄生虫」に注意しましょう。
お互いにうつし合う事があります。
もし子ネコが健康だと思っても細菌やウイルス、寄生虫の卵を持っている事もありますので、広がらないよう充分に注意してください。
時に致命的な症状に陥る事があります。
サイベリアンの子ネコをお迎えする時のポイント
サイベリアンの子ネコを迎える時はどのようにしたら良いのでしょうか?
また、家に到着してからどのように接したら早く慣れてくれるのでしょう?
サイベリアンをお迎えするポイントをご紹介します。
クレートに入れて連れて帰る
まずは段ボールなどではなく、「クレート」を準備しましょう。
移動の際、子ネコは神経質になっています。クレートのような狭くて囲われている場所にいると安心できます。
車に乗せる場合は「車酔い」する事もありますので、吐いた時などの為に拭く物を用意しておきましょう。
ご飯は徐々に慣れさせる
ご飯はブリーダーやキャッテリーで与えていたものを1週間分ほど分けてもらい、自宅で与えたいキャットフードと混ぜ合わせて徐々に変えていきます。
子ネコを連れてくる前に
- キャットフード
- 水入れ
- おもちゃ
- 爪研ぎ
- ネコ用トイレ
を用意します。トイレは静かな場所に置いておきましょう。
フェロモン製剤の「フェリウェイ」を使ってみる
自宅に初めて来たサイベリアンの子ネコはとても緊張していて、恐怖を感じている事もあります。
その場合は「フェリウェイ」というフェロモンのスプレーを子ネコの部屋にまいておくと良いかもしれません。
フェリウェイとはネコの頬から出るフェロモンをヒントに開発されたフェロモン製剤で、
- ネコの「問題行動を抑制」する効果
- ネコを「落ち着かせる」効果
が期待出来ます。
既に先住ネコがいる場合は、それらのネコを子猫が来た事による興奮から落ち着かせる事も出来るでしょう。
子ネコを運ぶ時のクレートにスプレーすると、「乗り物酔い」や「興奮」などが少なくなる事もあります。
このスプレーの効き目に関しては個体差があるので必ず効果が現れるとは言いきれません。
飼い主の判断で使ってみるのも良いでしょう。
サイベリアンの子ネコに家を確認させる
新しい環境にサイベリアンの子ネコが慣れるように、どのような場所なのかを知らせる事が大切です。
子ネコを家に連れてきたらまずは子ネコの部屋にクレートを置き、部屋の扉は閉めてクレートの扉を開けます。
そして最初にその部屋を確認するように教える必要があります。
- クレートから子ネコを出すのではなく、自分から出てくるまで待ってください。
- もしネコがとても怯えているようだったら、しばらく部屋から出て後で様子を見に戻ります。
- 子ネコには優しく話しかけるようにしましょう。
- 子ネコが部屋に慣れているようだったら一緒に部屋の外に出てみてください。
- 子ネコが完全に安心するまで抱っこは控えてください。
- 部屋には開けっ放しのクレートをそのまま残しておくようにします。
→いざという時の避難場所になります。
信頼関係を築くには時間が掛かります。あせらずにじっくり様子を見てあげてください。
家族に会わせる
ゆっくりと他の家族に子ネコを驚かせないよう紹介していきます。子ネコの部屋に家族を招き、一緒に遊ぶようにすると良いでしょう。
もし小さなお子さんがいる場合は、座らせて子ネコを優しく扱うように教えます。おやつをあげさせるのも良い手です。
- 子ネコを追いかけない
- ご飯を食べている時や寝ている時、トイレをしている時に邪魔をしてはいけない
これらは最初に教えてあげてください。
他のペットがいない場合は2~3日かけて他の部屋を確認させるようにします。
まとめ
サイベリアンの子ネコの迎え方、育て方を紹介させて頂きました。
日本ではまだあまり頭数の多いネコではありませんが、シベリアの厳しい自然の中で育てられた体や忍耐強い性格は特徴的です。
是非、サイベリアンとの暮らしを楽しんでくださいね!